2011年11月21日月曜日

看護師の継続教育・学習におけるe-learningの活用

週刊医学界新聞の第2954号、2011年11月21日に、バートン裕美氏(NurseEDU・CEO)と瀬戸山陽子氏(聖路加看護大学大学院博士後期課程)の「看護師の継続教育・学習におけるe-learningの活用」という記事が掲載されています。

http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02954_03

上記HPより一部引用して紹介させていただきます。

以下、引用です。
「看護職の学習では,何を学ぶかはもちろん重要であるが,同時に効率的な学習方法を普及させることが急務であろう。その一例として,e-learning方式を用いた利便性や自由度が高い学習方法が挙げられる。不規則勤務で拘束時間が長い看護師にとって,休日の確保はその翌日に効率的に働くため必要である。現在,休日返上で勉強会を行う施設が多くあるが,これは効率的な業務の妨げになりかねない。もちろん,休日を学習の機会に充てることも個人の選択肢としてはあるが,各看護師が主体的・自律的に選択でき,裁量度の高いシステムが求められる。」

効率的な学習方法は、私がブログでしばしば紹介しているFDの1つになります。FDの普及も急務だと思います。看護師以外の医療人にもe-learning方式はとても有用だと私は感じていますが、特に不規則勤務の多い看護師に有用だと私も考えます。問題はITに弱い看護師が多いことでしょうか。

以下、引用です。
「インターネット上で学びの場を共有することも効率的だ。(中略)掲示板など書き込みの場を設けることで,組織横断的に,他者が何を学び,何を疑問と思っているのかを知ることができる。これは,他の組織に所属する看護職との「学び合い」の機会となり,他者が何を考えているのかを知り,自分や自分の組織を客観的にとらえる機会ともなるだろう。また教え合うことで,集合知の共有にもなる。」

インターネット上での学びの場として、日本リハ栄養研究会ではFacebookのグループを活用しています。学びよりは交流の要素のほうが大きいですが、学びの要素も少なくないと感じています。多くの方にFacebookを初めて、研究会に入会して学んでいただけると嬉しいです。
日本リハ栄養研究会HP:https://sites.google.com/site/rehabnutrition/

最後の引用です。
「開かれた学びの場における学習は,自らがスキルアップするだけでなく,外の世界を知る機会にもなる。繰り返しとなるが,他の組織の看護職は何を考え,何に疑問を持ち,何を学んでいるかを知ることで,自らを振り返り,行動を起こすことに結びつくかもしれない。インターネットを使い,施設を超えて看護職同士がつながりながら,同じようにインターネットを使って自らの病気について学習する患者を支援できる専門職をめざしたいと思う。」

看護師は1病院内の人数が多いので、他の組織の看護師と交流する機会がほとんどなく、同じ組織の看護師とばかり交流していることが、他の医療人より多い気がします。病院の外に出なければ山登りはできませんので、インターネットで施設を超えて看護師同士がつながることは、学習と成長に有用だと考えます。

私の課題は、日本リハ栄養研究会(特にFacebookのグループ)を施設と職種を超えて多職種でつながり、より学習、成長、交流ができる場にすることです。リハ栄養セミナーやリハ栄養合宿に参加できない方でも、学習、成長、交流がいくらかはできるように頑張ります。もちろん参加するほうがなおよいですが…。

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