2011年11月10日木曜日

キャリアデザイン入門②

キャリアデザイン入門シリーズということで、今回は大久保幸夫氏の資料を紹介します。
①大久保幸夫氏:「キャリアと能力の育て方」
http://www.keiomcc.net/terakoya/2007/03/sekigaku49.html

上記HPからの引用です。
「キャリアというと、ひとつは、履歴書に書くような「経験した職業職務の履歴」という意味があります。これは、キャリアの客観的側面です。もうひとつは、キャリアの主観的側面で、仕事に対する「自己イメージ」のことです。そして今回、大久保氏が語る「キャリア」は、この主観的側面である「自己イメージ」だということです。」

キャリアを主観と客観に分けて考えるのはとても有効だと私は感じます。客観的なキャリアよりも主観的なキャリアのほうが大切です。しかし、客観的なキャリアを意識しながらデザインすることで、主観的なキャリアをより充実させることができます。
引き続きHPからの引用です。
「もし次の3つの問いに対する答えを持っているなら、自己イメージが形成されていると言えます。
  • 自分にできることは何か?(能力・才能)
  • 自分は何がやりたいか?(動機・欲求)
  • 自分は何をやることに価値を感じるか?(意味・価値)」
この中でもっとも難しいのは確かに、やりたいことだと思います。いろんなことをやってみなければ、本当に何がやりたいのかはわかりません。何もせずに自分の中で思索を重ねても仮説以上のものはでてきません。若いうち(特に20代から30代)は粗い仮説でよいので実際に行動して、仮説を検証することが大切です。

HPからの引用です。私も講演でよく紹介する筏下り-山登り理論です。

「「筏下り」とは、激流を下りながら、オールを使って難所を乗り切っていくイメージ。仕事に当てはめれば、ゴールを設定せず、当面の仕事に目標に向けて全力で取り組むことを意味します。そして、仕事上の経験やさまざまな人との出会いを通じて、自分の進むべき道を見出していく段階です。」

「「山登り」は、自分の進む道(専門)をひとつに絞り、その目指すべき頂に向けてすべてのエネルギーを集中させる段階です。自分の登るべき山を決めること、これも非常に勇気の要る、大変に難しい決断です。なぜなら、ひとつの山に登るということは、他の山、つまり他の選択肢を捨ててしまうということを意味するからです。」

このHPでは筏下りを最初の20年、山登りを次の20年とあります。しかし、20年の筏下りは長すぎると私は考えます。医療人の場合、筏下りは10年前後で終わらせて、山登りに移行したほうがプロフェッショナルとして活動しやすいと思います。20年筏下りしたら、その後も下り続けてしまう恐れがあります。

このHPからの最後の引用です。
「キャリアのサイクルを経験する中で、人が自分の仕事(天職)と出会った時、人は、「すべての経験は無駄ではなかった」と思えます。そして、また、「収入、出世、地位、学歴、資格などの世の中の一般的な基準はたいしたものではなかった」と感じることができます。こうした境地に達することができるようになるために「キャリアデザイン」はあるのだそうです。」

私はこうした境地にはまだ達していませんので、まだまだですね(苦笑)。いつかは達したいものです。

②大久保幸夫氏:若手人材採用の「ミスマッチ」こうすれば防げる
https://jinjibu.jp/article/detl/keyperson/13/

上記HPからの引用です。
「若い優秀層は自分がそんなふうになれる企業を探しています。その企業には30代でキラキラ輝きながら、バリバリ仕事をしている先輩がたくさんいるかどうか、そこに注目します。キャリア10年前後の社員が生き生きと働いている、とわかれば、きっと自分自身も成長していけるだろうとイメージするんですね。」

医療人の場合、企業を病院・施設・大学・研究施設などにあてはめれば同じことが言えます。皆様のところでは30代で輝いている医療人がどれだけいるでしょうか。輝いているにもいろんな意味がありますが、類は友を呼ぶという意味でも重要だと感じます。他人事ではありませんが…。

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