2011年10月28日金曜日

医学のあゆみ:老年医学・高齢者医療の最先端

「医学のあゆみ」の最新号・第239巻5号(2011年10月29日号)で、第5土曜特集として、老年医学・高齢者医療の最先端が特集されています。

http://www.ishiyaku.co.jp/magazines/ayumi/AyumiBookDetail.aspx?BC=286310

その中に「サルコペニアと慢性全身性炎症性疾患としてのCOPD」という原稿があります。サマリーは下記のページで見れます。

http://www.ishiyaku.co.jp/magazines/ayumi/AyumiArticleDetail.aspx?BC=286310&AC=10782

ポイントと思われる2文を引用します。以下、引用です。

・サルコペニアには加齢に伴う原発性,廃用性,低栄養性,疾患随伴性のものがあり,虚弱(frailty)や転倒・骨折などの老年症候群と関連が深い.

・二次性サルコペニアをきたす代表的疾患である慢性閉塞性肺疾患(COPD)は進行性の慢性全身性炎症性疾患であり,サルコペニアがADL,QOL や死亡と関連することから,多職種が原疾患と全身併存症を合わせてケアする包括的呼吸リハビリテーションが有用である.

以上、引用です。COPDを単なる呼吸器疾患ではなく、慢性全身性炎症性疾患ととらえることと、COPDでは4つのサルコペニアの原因すべてを重複する可能性があると考えることが重要です。なお慢性心不全も慢性全身性炎症性疾患と言っても過言ではないと感じています。

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