2010年9月26日日曜日

キャリアショック

今日は高橋俊介著、キャリアショック―どうすればアナタは自分でキャリアを切り開けるのか?、SB文庫を紹介します。アマゾンでは1円から中古品を購入できます。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/toc/4492531084/ref=dp_toc?ie=UTF8&n=465392

以前、「スローキャリア」という書籍を紹介しましたが、この書籍もおすすめです。単行本は10年前に出たものですが、今でもキャリアを考えるのに十分に参考になります。

第3章では幸せなキャリアを切り開く人の発想パターンとして、以下の7つが紹介されています。

「横並び・キャッチアップ」か「差別性・希少性」か
「同質経験」を活かすのか「異質経験」を活かすのか
「過去の経験」にこだわるのか「今後の動向」に賭けるのか
「指導してもらえる」のか「好きなようにできる」のか
「社会的自己意識」か「私的自己意識」か
「合理的判断」か「直観」か
「会社の論理」か「職業倫理」か

これだけでも後者を意識することで、キャリア選択の参考になると思います。「今後の動向」に賭けるべきですが、「今後の動向」をある程度予測することが必要になります。

この点でもとても尊敬しているのが、北美原クリニックの岡田晋吾先生です。岡田先生は私の中でキャリアのロールモデルの1つです。別件ですが昨日、道南地区摂食・嚥下リハビリテーションセミナーで講演させていただいた後、岡田先生にとてもおいしい食事を御馳走になりました。どうもありがとうございました。

岡田先生の卓越している点はたくさんありますが、その中の1つに「今後の動向」をきちんと観察、予測して早い段階から実際に行動していることです。これはなかなかできることではありません。今は、リハにおける栄養の重要性が今後高まるに違いないと信じて賭けていますが…。

第6章では個人が明日から取るべき5つのアクションとして、以下のものが紹介されています。

「自分の値段」ではなく「自分の動機」を知る
動向を読み、賭けるべき流れを選ぶ
自分のビジョンとバリューを掲げる
価値あるWHATを構築するコンピタンシーの強化
キャリアリスクを減らしキャリア機会を広げる

やはり、動向を読むこと、実際に賭けて行動することはポイントですね。ちなみに私のビジョンはリハ栄養の考え方を日本に広げること、バリューはNo venture, no gloryです。これらを掲げることで、いざというときに行動がぶれなくなると感じています。

目次

序章 キャリアショックはある日突然やってくる
 日産自動車で何がおきているのか
 キャリアリスクが増大している ほか

第1章 成功のキャリアか幸せのキャリアか
 人に値段はつくのか
 資格で人の値段は上がるのか ほか

第2章 キャリアを切り開く人の行動パターン
 キャリアコンピタンシー調査の試み
  行動パターン1 仕事を膨らませる ほか

第3章 キャリアを切り開く人の発想パターン
 幸せなキャリアを切り開く人の価値観とは何か
  第一のポイント 「横並び・キャッチアップ」か「差別性・希少性」か ほか

第4章 人生支配の代償だった雇用保障
 春闘で「雇用」か「賃金」かを交渉する矛盾
 支配あるところに責任が生じる ほか

第5章 知的資本経営のできない会社は生き残れない
 「人材排出企業」と「人材輩出企業」
 人材は資産なのか ほか

第6章 明日から取るべき五つのアクション
 個人は何をすべきなのか?
 企業は何をすべきなのか?

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